覚えておきたい!信用つなぎ売りと損出しによる節税テクニック

2021年5月26日

こんにちは。
ネットビジネス、家庭菜園、投資で爆損報告をしているtoroです。

wishの爆損報告を書いてみたら思わぬ反響、ありがたい限り。損失に目を向けるのに時間がかかり記事公開が遅くなりましたが、もっと早く損益画面を開けば良かったですね。

wishで爆損しました(個人的な振り返り)

さて、他に書くネタ決めてなかった?と考えていたところ、ピッフィーさんから「節税術に関する分かりやすい記事」の作成依頼が来ました(笑)

ピッフィーさんが公開されてる節税術(つなぎ売りと損出し)は少額の資金の方には手間のデメリットもあるように思うので万人受けするかは少し疑問です。

ですが、去年500万以上を税金で納めた私には有益で早く知っておけば良かったと思いました。
この記事では、今後に活かすべく備忘録としてまとめておきます。

ちなみに、ピッフィーブログの元記事はこちら。
>> 【税金を大幅圧縮☆】株を売却する時に、現物売りではなく信用売りを使う裏技。

最初に言っておくこと

  • ピッフィーさんが公開した記事をもとに、自分の理解を書いています。
  • 税金が0円になるかは個別の事情なので私には分かりません。
  • 説明の簡略化のため、日本株の売買益に留めます。(米国株も工夫すれば似たことできそう)
  • 自分の備忘録兼ねてなので、特にピッフィーさんからは1円も頂いてません(笑)
  • ブログのネタは考え中なので、依頼があれば前向きに検討します(笑)

節税術 つなぎ売りをする場合・しない場合の比較

最初に説明する節税術は、つなぎ売りという手法です。
支払う税金を先送りすることで利益を大きくできる可能性があります。

分かりやすく説明するために以下のケースで考えていきます。

  1. 個別株Nを300円で1万株購入
  2. 株価 3000円に上昇
  3. 一旦5000株を売る
  4. 株価10%下落 2700円で買い直す
  5. 株価 6000円に上昇

なお、税金は計算簡略化のため20%としています。(正しくは20.315%)

1.つなぎ売りをしない場合

まずは、つなぎ売りをせずに普通に現物株を売ります。

株価3000円で現物5000株を売る。
→株の評価額1500万円、現金1230万円、税金270万円

株価10%下落 2700円に。
現金1230万円で買い直し
→当初の5000株ではなく4500株(1215万円)しか買い直せない。

保有株9500株(平均取得単価 約1436円)
手元に残る現金15万円
支払った税金270万円

2,つなぎ売りをした場合

株価3000円で5000株を空売り。

株価10%下落 2700円に。
信用売り決済。
→利益150万円(現金120万円、税金30万円)

400株を買い増し(108万円)

保有株10400株(平均取得単価 約507円)
手元に残る現金12万円
支払った税金30万円

株価6000円 つなぎ売りをする場合・しない場合を比較

株価6000円になったときの資産を比較していきます。

【つなぎ売りをしない場合】
保有株の価値 6000円×9500株 = 5700万円

全決済すると…
税金(6000円 – 1436円)× 20% = 912.8万円
手元に残る現金 5700万円 – 912.8万円 = 4787.2万円

【つなぎ売りをした場合】
保有株の価値 6000円×10400株 = 6240万円

全決済すると…
税金(6000円 – 507円)× 20% = 1098.6万円
手元に残る現金 6240万円 – 1098.6 = 5141.4万円

つなぎ売りをする・しない場合の差は、約360万円。

この事例では360万円でしたが、違うパターンでは更に利益も大きくなることもあります。
取引手数料や金利がかかるとしても、将来的な上昇を期待して税金先送りするメリットはあるように感じます。

節税術 実現利益を削る損出し。3年繰り越し可

次は損出しについて。

税金は「実現損益」に適用されます。
損出しとは、保有株の含み損を確定させてこの実現利益を削り、税金を少なくする方法です。

なお、損失は確定申告をして繰り越しすることで3年先の利益とぶつげることもできます。
(2020年の損失は2021~2023年の利益と相殺可)

損出しの例

実現損益:150万円、支払った税金30万円

この税金を取り戻す例として。

個別株Wを2000円で1000株購入。(平均取得単価2000円 評価額200万円)
その後、個別株Wは相場全体の下落や需給の悪化などで800円に下落。
(評価額 80万円 含み損 -120万円)

将来的には期待できると考えているため、
一旦、Wを800円で全て損切り(-120万円)。翌日に再度1000株を買い直し。※

実現損益 150万円 – 120万円 = 30万円
返ってくる税金 120万円 × 0.2 = 24万円
個別株W 平均取得単価800円 評価額80万円

含み損を確定させたことで税金を少なくすることができました。
手元に帰ってきた24万円は、上昇が期待できる株に投資することで更なる価値になるかもしれません。

※翌日に買い直す理由
同一銘柄の売買を同日に行うと、平均取得単価がこれまでの保有株の平均取得単価との平均になり損出しが上手くできません。例の場合だと一旦下記のように「買いが行われた後に売却」の流れとなり、平均取得単価は1400円として計算されてしまいます。
どうしても同日が良いなら、別の証券口座を利用しましょう。

((2000円 × 1000株) + (800円 × 1000株)) / 2000株 = 1400円

補足 株と先物の損益通算できない

文字数の関係で適当に書いていたため、ご親切な方からコメントを頂きました。

損出しにあたって、現物株・信用株の損益通算はできますが、株と先物(FX、先物、CFD、くりっく株365)の損益通算はできません。

冒頭、つなぎ売りに関して「米国株も工夫すれば似たことできそう」と書きましたが、日本の証券会社では米国株の信用取引ができません。

だから、空売りにはCFDという金融商品でつなぎ売りしますが、株とCFDは損益通算ができないので少々複雑になりますね。
(考え始めると長くなりそうなので割愛)

まとめ

つなぎ売りで利益確定を先送りする方法と、保有株の損出しで確定利益を相殺する方法をご紹介しました。

私もこの3ヵ月で損出しすることで100万円以上が返ってきました。

知らずにいたら税金として支払ったままだったこのお金、
投資に回すことで、テンバガーに乗れたとしたら?

2月頃に利確して、その後含み損がある方は損出しを検討されてはどうでしょうか。

引き続きブログの記事ネタは募集してます。
少しでもお役に立てば幸いです。

株式投資

Posted by toro